単色レイヤ (8bpp)

単色レイヤとは、設定された1色の濃淡のみで表示されるレイヤ形式です。 色情報(RGB)を持たず 不透明情報(α) だけを持ちます。 それ以外は通常のカラーレイヤと全く同じです。

通常のカラーレイヤに比べ、使用メモリは 1/4 (25%)省メモリになります。


単色レイヤの用途

表示色を にして 50%不透明度表示 にすると、 「クイックマスク」 とみなすことができます。 初期表示設定は、クイックマスク表示のため (赤 50%) に設定されています。

表示色を に設定すると 「8bit グレイスケールレイヤ」 とみなすことができます。

表示色を 任意の色 にしたときは、「カラートーン」 とみなすことができます。

単色レイヤの表示色はレイヤメニュー [単色レイヤ] にある 「表示色変更」 で設定できます。

単色レイヤを作成するときの 初期表示設定 (表示色、不透明度、レイヤモード) は、レイヤメニュー[単色レイヤ] にある「この表示設定を既定値に」 で変更できます。


選択範囲との相互変換 (クイックマスク)

選択範囲に直接ペイントすることはできませんが、 選択範囲ウインドウのツールボタンなどから 選択範囲を単色レイヤに変換 することで、 濃淡を直接ブラシで描画することができます。

  1. 選択範囲 => 単色レイヤ ボタンで 「選択範囲を削除して単色レイヤに変換」 します
    「選択範囲 =>単色レイヤ」ボタンはレイヤメニュー にある「選択範囲を削除して単色レイヤに変換」 と全く同じです。
  2. 作成された「単色レイヤ」にブラシなどで描画します
    単色レイヤに 描画された部分(不透明な部分) が、 選択範囲の描画可能な内側 になります。
  3. 単色レイヤ => 選択範囲 ボタンで 「単色レイヤを削除して単色レイヤに変換」 します
    「単色レイヤ =>選択範囲」ボタンはレイヤメニュー にある「単色レイヤを削除して選択範囲に変換」 と全く同じです。

初期表示設定は、クイックマスクに表示が近くなるように、 表示色 赤、50% 不透明度、通常レイヤモード に設定されています。

いわゆるクイックマスクとは違い、「単色レイヤ」はレイヤウインドウにいくつでも追加することができます。 また、後で選択範囲に変換しなくてはいけないわけでもありません。


単色レイヤでのブラシ描画

単色レイヤでは、色を塗るのではなく濃淡を塗ることになります。

暗い色 で塗った場所が 不透明な部分 になり、 明るい色で塗ると、不透明だった部分を再び透明に戻すことができます。

ブラシの色は自動的に グレイスケール に変換されます。

明るい色で塗れば、「消しゴム」を使わなくても描画を消すことができます。

ブラシの種類で色情報が必要な 「フィルタ」ブラシの一部と「色成分置換」ブラシ では、描画することができません。


単色レイヤの表示設定

単色レイヤでは、任意の1色表示色 として設定します。

レイヤモードとレイヤ不透明度も、通常レイヤのときと同じように使用できます。

単色レイヤを作成するときの 初期表示設定 (表示色、不透明度、レイヤモード) は、レイヤメニュー[単色レイヤ] にある 「この表示設定を既定値に」 で変更できます。

表示色を赤にすれば 「クイックマスク」、 黒にすれば 「8bit グレイスケールレイヤ」、 任意の色にすれば 「カラートーン」 と考えることができます。


単色レイヤと選択範囲の変換

単色レイヤと選択範囲は相互に変換することができます。 この変換を使うことで、いわゆる 「クイックマスク」 に近い操作が可能になります。

クイックマスク操作のためには、レイヤメニュー[単色レイヤ]にある 「選択範囲を削除して単色レイヤに変換」 「単色レイヤを削除して選択範囲に変換」 を使います。

選択範囲を削除せずに単色レイヤに変換するときは、 レイヤメニュー[単色レイヤ]の 「選択範囲/マスクから作成」を使います。

単色レイヤを削除せずに選択範囲に変換するときは、 選択範囲メニュー「レイヤの不透明度から作成」を使います。


単色レイヤとカラーレイヤの変換

単色レイヤとカラーレイヤは相互に変換することができます。

カラーレイヤを単色レイヤに変換するときは、レイヤの色情報は失われ、 「レイヤα」 あるいは 「レイヤ輝度」 から作成されます。

単色レイヤをカラーレイヤに変換するときは、 レイヤメニュー[単色レイヤ] にある 「カラーレイヤのアルファから作成」「カラーレイヤの輝度から作成」 を使用します。

カラーレイヤを単色レイヤに変換するときは、 レイヤメニュー[単色レイヤ] にある 「カラーレイヤに変換」 を使用します。